いちご農家×スマートアイランド
2017年5月4日
スマートアイランドプロジェクト代表の太麻が作った「スマートアグリシステム(農業ICTシステム)」を実際に使われている、いちご農家の藤原さんのいちごハウスにお邪魔し、スマートアイランドプロジェクト・エンジニアの大西とコーディネーター城石とで見学させていただきました。
ICTというのでドキドキしていましたが、蜂が受粉を手伝っています。小豆島の生産者さんが作っている女峰という種類のいちごは、全国でも1%の貴重ないちごで、酸が強く傷みにくいので、お店から重宝されているそうです。
ちなみに別の会社のシステムも利用していて、こちらでは、水の流れる量や時間を調整したり、炭酸ガスコントローラーを使用して光合成を促進させているとのことでした。
こちらが太麻システムです。他のシステムでは、最高温度最低温度の記録程度だそうなのですが、太麻システムでは、より細かい温度、湿度を管理するために、1分おきに記録しているのだそうです。この白い機械がマルチポイントで、全部で10個ハウス内の色々な場所で管理をしています。
データは細かければ細かいほど正確な数字がわかるとのことで、例えば、場所に合わせてドアの開け閉めや水の調整をしたり、暖房の仕方を変えるなどの工夫をすると、収穫量と品質が全く違ってくるのだそうです。例えば、最高気温だけでなく、間の気温管理をすることで、なだらかに揃えてあげられることがいちごにとって良いのだそう。
藤原さんは、データを取ることで、収穫したい時期に合わせて色々な調整ができるようになったそうです。また植物にとって何がいいのか、数値をもとに考えるようになり、次の一段階上のステージに上がったと仰っていました。(写真は、研究ノート)
そして、品評会で表彰されるなど、品質にも結果が付いてきているそうです。
スマートアイランドプロジェクトでは、最先端のICTの島を小豆島で目指し、シリコンバレーのようにどんどん人が集まってくる島になるよう活動していきます(執筆・撮影:城石果純 スマートアイランドプロジェクト/コーディネーター)
スマートアイランドプロジェクト始動!
2017年4月27日
小豆島での、スマートアイランドプロジェクト始動。第1回会議を行い、それぞれが感じるスマートアイランドプロジェクトについて議論しました。
そこで決まったことは下記になります。
≪理念≫
・最先端のICTの島を目指す
≪行動指針≫
・ICTに関わる人材を育成する
・知識集約型のものづくりをする
≪小豆島で行う意義≫
・閉鎖環境で実験がしやすいため、コスト面でリスクが低い(ほどよいバランス)
・つながりが濃いため、農業・漁業・交通などのフィールドテストがしやすい
メンバーの紹介です。
代表:太麻 隆士(Takashi Taima)
1961年小豆島生まれ。蒲生小学校5年生で全日本学生児童発明くふう展で恩賜記念賞受賞(全国1位)中学生の頃から独立起業を目指し、1992年29歳で有限会社スパークルを大阪で設立。地元貢献で第2の起業をするため、2010年49歳で小豆島にUターン、株式会社スパークルに組織変更。ICTで地域の課題を解決する「ものづくり」を目指し、IoTロボットやAIを使って、農業ICTシステムや栽培環境モニタリングシステム、有害鳥獣捕獲わな監視通報システムなどを開発している。
エンジニア:大西時雨(Shigure Onishi)
1986年三重県生まれ。高校時代パソコンのゲームが好きだった事がきっかけで、Webプログラムの専門学校で勉強。卒業後、デザイナー・Webプログラマー(なぜか途中で車掌も)などの様々な職種を経て、2016年小豆島に一目惚れし移住。現在は東京のIT企業に勤めながら、インフラエンジニアとして小豆島でリモートワークをしている。地域貢献コミュニティ「まめだすけ」を夫婦で運営中。
コーディネーター:城石果純(Kazumi Shiroishi)
1984年愛知県生まれ。小豆島在住、リクルート出身の3児の母。24歳で母親になり「自然がある場所で子育てしたい」と思うようになり2011年に小豆島に家族で移住。3年間高松への船通勤を経て、2016年個人事業主として独立。2017年株式会社DaRETOを神奈川在住の1児の母と共に遠隔起業。現在は、しまの塾・オリーブドーム運営を通し、地域の課題を地域で解決するスキーム作り「知の地産地消」に取り組んでいる。
少しずつ活動を発信していけたらと思っています。以上よろしくお願いします。
(執筆・写真 城石果純 / Special Thanks 鈴木トオル)